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活版印刷ってご存知ですか?
現在主流であるオフセット印刷は、版につけたインキをゴムのドラムに転写しそこから紙に印刷します。
水とインキが反発するのを利用した、化学的な印刷で色が多いものなどに適しています。
今回の活版印刷は凹凸で作られた版にインキをつけ直接紙に印刷します。
紙に版を直接押し付けるので、うすい凹凸の手触りやインキの写り具合の独特な味わいが魅力です。
しかし、このサイズの活版印刷をおこなえる印刷機は数少ないのです。
今回は創業60年になる元浅草の「日光堂」さんが叶えてくれました。
表紙のデザインは、「q」のアートワーク(designed by 矢野恵司)をモノトーンのA5サイズにリデザイン。
繊細なイラストと活版印刷の組み合わせで深みのある表紙ができました。
用紙は、薄くて軽く、書き心地がなめらかな特徴を持つ、トモエリバーという種類。
中村佳穂がPAPIER LABO.さんを訪問し、触って試し書きさせていただいて選びました。
ペンが走るノートって嬉しくなりませんか。
裏表紙には、中村直筆イラストのスタンプを一冊一冊に押しました。
紙、印刷、デザイン…他にも書ききれないこだわりを詰め込みすぎました。
ぜひ手にとって、たくさん書いてもらえたら嬉しいです。
《PAPIER LABO.》
「紙と紙にまつわるプロダクト」をコンセプトに、オリジナルプロダクトや世界中から独自の視点で選んだグッズを取り扱う雑貨屋です。
《元浅草 日光堂》
お母さんと息子さんがていねいに機械を動かす、小さな工場です。
http://kikuya-nikkodo.com/company.html
photo by comuramai